お酒が弱い人が強くならない納得の理由
人には、 酒を分解する酵素の一つにALDH2というのがあり、この酵素がアセトアルデヒドを分解します。
アセトアルデヒドとは、アルコールが体内に入り肝臓などで代謝されたものです。 これは有害です。
悪酔い、二日酔い、さらに発がん性物質でもあります。
酒強くなるにはALDH2がアセトアルデヒドを分解する酵素ですが、この酵素がうまく働かな い体質の人が日本人には半数近くいるとの調査結果が出ています。
飲むとアセトアルデヒドが分解されないためにとても苦しくなる。
悪酔いする、すぐ二日酔いする等の人がこの部類です。当然無理に飲まされると、急性アル コール中毒になるのです。
なんでもそうですが、弱い人が強くならない納得の理由とは
牛乳を飲むと下痢になる人って結構いると思うのですが、牛乳を飲んでも下痢をしない人もいます。
(もちろん飲み過ぎは下痢しますが・・・)
これは牛乳を分解する酵素が元々少ない人は下痢をするわけです。乳糖不耐症といいますね。
こういった、牛乳を飲むと下痢をする人は牛乳をどんどん飲んで下痢をすることで牛乳を飲めるようになるのでしょうか?
答えは。
なりませんね。
お酒だって一緒です。元々アセトアルデヒド分解能力が弱い人がいくら酒をガンガン飲んで強くなろうと頑張っても、
能力がないので無理なんですね。
性格もそうですよね。基本的な性格はその人の特徴として一生根底にあり続けます。穏やかで優しい人は基本的に外部要素が影響しないなら変わるものではありません。
もっというと太りやすい人、食べても太らない人。みんな体質ですよね。水を飲んでも太るっていう人が突然痩せますか?ガリガリの痩せタイプの人が突然恰幅が良くなりますか?
肝臓のお酒に対する処理能力も個人の持っているもので、そう簡単に処理能力が上がるものじゃないのも納得ですよね。
お酒の分解能力があるのかないのかを見分ける方法として、
アルコールパッチテストで是非自分の体質を認識してください。
参考→アルコールパッチテストのやり方は?信ぴょう性も気になる
お酒が強い人は肝臓も強いのか?
強い人はどんどん飲めてしまいます。
アセトアルデヒドをどんどん分解してしまい、悪酔いしませんし、二日酔いもしにくいのです。肝臓が強いのでしょうか?
お酒が強い人は肝臓が強いです。弱い人は肝臓が弱いです。
「ALDH2低活性遺伝子型かつγ-GTPが25.5IU/L以上の人」では、「活性遺伝子型かつγ-GTPが25.5IU/L未満の人」と比べて、NAFLDの発症リスクが約4倍高いことが分かった。
引用:保健指導リソースガイド
引用中のNAFLDは非アルコール性脂肪性肝疾患のこと
ALDH2が非活性、弱活性ではアルデヒドの分解能力が低い(無い)事が血管疾患のリスクとなり、ALDH2が活性すると肝臓の調子も良くなるというのです。
ということは、お酒が弱い人は無理して飲酒し続けることは寿命を縮めると思わずにいられません。怖いですね。お酒が強い人がアルコール量を守って飲みすぎない、もしくは飲酒しないとなると、肝臓のパワーがみなぎり、体調も快調となるでしょう。
お酒が強い人で注意すること
でもアルコール依存症になるのはこのタイプですので注意が必要です。
飲みすぎによる肝臓障害などアルコール性疾患のリスクがあるため、過信しすぎないように・・・・。
飲み過ぎると下痢に悩むこともあります。なのでちゃんとトイレの場所を確認しておくていいでしょう。ストッパとか常備するといいかも。